■■ ネジ締めには注意する ■■
木ネジ打ち込んだら、板が年輪に沿ってパカッと割れてしまうことがあります。これを板割れといいます。
折角きれいに切った材料が無駄にならないように、板割れ対策を以下に紹介します。
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木ネジ打ち込んだら、板が年輪に沿ってパカッと割れてしまうことがあります。これを板割れといいます。
折角きれいに切った材料が無駄にならないように、板割れ対策を以下に紹介します。
板で何かを作ったことのある方なら経験したことがあるのではないでしょうか?
釘や木ねじを板の隅の方に打ち込んだ時、年輪に沿って板がパカッと割れてしまったこと!
そう!それが板割れです。
せっかく正確に図面を描いて、正確に切ってもこの板割れで作品が台無しになってしまうこともあります。
割れが小さいときには問題ないですが、大きな割れになると見た目も悪いし、割れたところに手などを引っ掛けて怪我をするかも知れません。
なので、折角がんばってここまで来たのですから、組み立ての際にも注意しながら作業したいものです。
大体なぜ板割れが起きてしまうのでしょうか?
木ネジを打ち込むということは、穴も何もない所に鉄の棒をねじ込んでいるようなものですから、木ネジの太さ分横に広がる力が掛かるということです。
横に力が加わることにより、接合力が弱い年輪の部分が割れてしまうのです。
なので対策の一つとしては、木ネジの太さが細いものを使うということです。
ホームセンターに行くと軸細のコーススレッドが売っていますので、それを使うと板割れしにくくなります。
もともと穴のない所に木ネジをねじ込むから板割れするのですから、最初に穴を作っておけばよいのです。それが、下穴の発想です。
実際、下穴を施した時としない時では、板割れする確率は断然違います。
私の場合、使っている木ねじが細めの3.3mmなので、それよりもちょっと細めの2.5mm〜3.0mmぐらいのドリルを使って下穴をつけています。
下穴をしておけば、板割れする確率はグッと減ると思います。
それでも、割れてしまう軟弱な板も存在します。そんな板でも割れないようにするためには、ネジを打つ場所を出来るだけ端から離すことです。
1cmでも5mmでも効果はあると思います。下の図を見てください。
通常は黒い矢印のところに打ち込むと思います。ちょっと手元がくるって赤いところに打ち込むと板が割れやすくなります。
ちょっと気を使って青い矢印の箇所に、しかも若干外側に向かって気持ち斜めに打ち込めば、板割れする確率はさらに低くなります。
板の幅は約2cm、赤い矢印と青い矢印が5mmずつずれているとしたらその差は1cmにもなります。
ちょっとした気遣いですが、それをすることによって板割れを回避することが出来ます。
小さな割れであれば、木工用ボンドで止めればよいと思います。
割れが大きく、ボンドで止められないような場合、ネジの穴をパテで埋めて別の箇所にネジを打つと良いでしょう。
何回も板割れしてしまって、上記のような対策も立てられない場合は、あきらめて新しく材料を作り直しましょう。